ミニ修理中につき謹慎中のみくた50歳です。

今回はクラッシュしたボディの状態と今後のボディ戦略についてご紹介させて頂きます。

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昨年12月11日のTBCCにて痛恨のクラッシュ。何度見ても心がザワザワする写真です(涙)。

ほとんど正面からですが、気持ちボディのやや右側からガードレールにあたっております。
ミニはFFですので当然ながらエンジンはボンネットフードの下に収まっているわけでして、平たく言うとエンジンが無事かとっても心配な状況だったりします。事故った当時はそこまで確認する気力も無かったのですが、落ち着いてきたところで意を決して確認してみました(P師が)。

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ドカーンと(汗

クラッチケースカバーの手前部分、セルモータのギアをカバーする部分が丸っと欠けております。右前から当たったのでこの部分が欠けたんでしょう。
逆にエンジン本体やシリンダーヘッド、その手前に位置している4連スロットルなどはボディと干渉した形跡はありませんでした。意外でしたが助かりました。右前からという微妙な角度が運命を決めたのかもしれません。

とは言え、事故った時に運転席から見た光景としては、ダッシュボードの棚がグニャッと曲がるほど押されていたんですよね。そのときはてっきりエンジンが前から押されてバルクヘッドを室内側に押し込んだんだろうと覚悟していたのですが・・・、エンジンが干渉していないとすると、他にどんな力が働いたのか気になるところです。

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コレですかね。

フロントのサブフレームが右前から押されて見事に変形しています。逆に言うならば、この部分が力を受け持ってくれたのでエンジンが無事に済んだとも言えるでしょう。感謝です。

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フロントのフロア部分を下から眺めた図です。

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押されていない左側のホイールハウスと比べると、

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右側のホイールハウスは途中から曲がってしまってますね(汗 角の部分も塗装が丸っと剥げ落ちてます。

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サブフレームのタワー部分が結合する相手も何となくグニャッとしています。この部分はフロント周りの強度とか精度を確保する上で非常に重要な部分ですので、きちんと元の寸法に戻すことが修理する上でのキモになります。

通常の修理では押された方向と逆方向に引っ張り出して修正するのですが・・・、

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各パネルやパネルの継ぎ目がかなり錆びておりまして(汗、ヘタに引っ張ると錆びた部分でミシミシとちぎれてしまって期待通りに塑性変形してくれないという難しさがあります。

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変形していないはずの左側のホイールハウス内側です。サイドシルに連なる部分も錆びていて、おそらくクラッシュ時の衝撃で亀裂が一気に進展したようになってます。

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貫通してますね(大汗

修理するには引っ張ってボディ全体の寸法を元に戻すのが最初の作業になるのですが、曲がっていない部分が裂けないように必要に応じて補強しつつ、少しずつ引っ張って曲がった部分を元に戻して寸法を確保していくという、気の遠くなるような作業が必要になります。イメージとしてはちょっと引っ張ったらミシッと言って止めて、保護したい部分にパイプを溶接して再度引っ張る・・・を繰り返すような感じでしょうか(汗
そして寸法を確保した上で腐食したり曲がってしまったパネルを交換していくのですが、おそらくバルクヘッドより前の部分とフロア、そしてサイドシルはほとんど交換することになるでしょう。交換したパネルを溶接するにしても、そのためには溶接の相手として錆びていない健康な鋼板部分を確保する必要があり、そのためにはどこまで交換することになるのやら・・・、全く興味が尽きません ←ヤケクソw

修理にはザクッと半年はかかると言われておりましたが、クラッシュから2ヶ月が経過した2月中頃の段階でまだ手が付いていない状態でした。難しく手間のかかる作業なので、職人さんに縋って手が空いたときに少しずつ進めてもらうしかなく、仕方の無いことではあるのですが・・・、修理期間は半年でも足りないかもしれないという焦りがありました。

また修理したとしても元の精度と強度が確保できるかどうか分からないという不安もあり・・・といっても酷く錆びた状態でしたからそれよりはマシな状態にはなるとは思うのですがw

更には、できれば安全性を確保するためにロールケージを組みたいという思いもあったりするのですが、直した上でそこまでやるとコストもかなりかかってしまうと言う事情もあり・・・・、

ならばきちんと補強された素性の分かっているボディに交換するのもアリではないかと思い至り、三和トレーディングさんに相談したところ以前HPで拝見した個体がまだ残っていることが分かってしまい、現物を見たらどうしても欲しくなってしまって・・・リシェルを決意しました。趣味の冥府魔道ですなw

赤ミニはSV預かりとなり、時間をかけてじっくり修理していく予定です。

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実は新しいボディは既にSVに入庫してたりします。

1964年型の850Mk1をベースにレストアしつつ、FIAの補足K条項準拠の補強を施したl個体です。手前の緑色のほうですね、赤から緑だとガンダム的には3倍遅くなりそうですがw

詳しいご紹介はまた後日。

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