2018年のシリーズ戦が既に始まっておりますが、ミニ修理中につき謹慎中のみくた50歳です。

ボディを修理している間にエンジンのチェックとOHもしているのですが、クラッシュのダメージ以外にもややこしい症状が出てきてしまいました。てな訳でご紹介です。

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いきなり本題に行かずまずは背景から。

ほぼ1年間ブログをお休みしてましたので、2017年度のレース結果をご紹介できてませんが(汗)、簡単にまとめるとこんな感じになります。最強のライバルである八講めぐみさん&サンワ38号車がエントリーしてきたのが最終戦だけでしたので、「楽に戦えるシーズンだったんじゃないですか?」とよく問われたりするのですが、いやいやとんでもない、波乱と謎に満ちた1年でした。

第1戦は良かったんですよ。タイムも12秒台で落ち着いてきたし最高速も145km/hr以上が安定して出せてましたし、順調な1年の滑り出しだと、このときは思いました。

ところが第2戦で謎の失速です。最高速が出ないしタイムも14秒台がやっとという有様で、レース的にも中盤に埋もれてジタバタしていたら後方から追突されるというアクシデントもあったりして、精神的にめげる1戦でした。何よりエンジン不調の原因が分からなかったというのが辛かったです。

第3戦はウエットコンディションでしたのでタイムや最高速で直接比較は出来ませんが、基本的には第2戦から改善せずでした。吸気温計が死んで燃調が超リッチになったり、燃料フィルターが目詰まりして燃調が超リーンになったりという痺れるトラブルもあって対応に振り回されましたが(汗)、ベースになっている機関の不調は謎として放置したままで、その周辺でトラブル毎に個別に対策を繰り返していたという感じでした。

最終戦となる第4戦も状況変わらないまま走行したのですが、タイムだけは気合いで削り取って第2戦比較で約1秒短縮しています。それでも自己ベストに1秒以上届かない状態でしたので、この状態でよく八講めぐみさんを抑え切れたもんだと自分のしぶとさにあきれております。

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第2戦以降で謎の不調を示したエンジンですが、目に見えて確認できた症状としてオイル交換時の鉄粉がやたら増えました。もともと鉄粉がほとんど出ない優秀な子でしたので、明らかな変化ではあります。

この症状から想像できる原因としては、クランクシャフトのメタルが逝ったか、ミッションのシャフトが異常摩耗しているか、デフが異常摩耗or砕けた、か。ところが、こういった原因の場合は一般的には油温が異常に上昇するはずなんですが、うちのミニの場合は油温は全く異常ありませんでした。だからこそ「まあ致命的じゃ無いよね?ね?」って感じでシーズンを走りきってしまったわけですが(汗)。

これだけの状況証拠から原因って想像できますか?

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原因はこちら。

ドロップギア3兄弟のうちの真ん中のギア、アイドラーギアのベアリングが砕けてました。これは想像できなかったですね。

アイドラーギアの軸とベアリングは1000ccエンジン専用サイズとなってまして、平たく言うならば1300ccエンジン用に比べて細いのですよ。そこに1300ccライトチューン並みの負荷を与え続けたためにベアリングが耐えきれずに砕け、軸がブレてトルクロスしていた、という状況だったようです。

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軸が暴れた影響でケースの受け側の穴も広がってしまってました。

対策は1300ccエンジン用のアイドラーギアに交換するというシンプルなものになります。広がってしまった受け側の穴も、1300cc用のアイドラーギアの軸に合わせて切削拡大することになるので、まあ丸く収まることでしょう。

1000ccエンジン特有の、1300ccエンジンに比べて細いパーツが限界を超えてしまった症例になるわけですが、こういったパーツが他に無いかと考えてみますと・・・・、クランクシャフトとかあったりするわけですが(汗)、これは簡単に拡大や1300cc用に置き換えるわけにもいかず、1000ccエンジン故の弱点として残りそうですね。弱点を弱点と認識できただけ勉強になりました。

話を戻しますと、この状態でSBoMを3戦とTBCCを3戦、おまけに超高負荷となる夏のミニフェスも走りきったんですよね。よく無事に済んだなあ、と(大汗)。

おまけにトルクロスした分を取り返そうとして頑張ってしまった結果、SBoMでは2秒ロスしたところを1秒取り返すことが出来たので、それについては不利な状況の中で腕を磨くことが出来たとも言えるのですが、昨年12月のTBCCでは限界を超えてクラッシュにまで至ってしまったわけですから、無理してはイカンという例なのかな、と反省しております。

異常を感じたら放置してはいけないという、そういう教訓として読んで頂ければ幸いですw

エンジンOHやボディ修理の進捗も出てきておりますので、ボチボチと紹介させて頂きます。

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