ファンスイッチの故障で過去に一度オーバーヒートしてしまったというお車。
その後、お客様がご自分でファンスイッチを交換したらしいのですが、不良品に当たってしまったようで電動ファンが回らず再度オーバーヒート。取敢えず手動のスイッチにてON/OFFできるようにして凌いでいたとのことです。
ファンスイッチとサーモスタットを外して点検する為、早速クーラントを抜きます。
ラジエーターキャップの方から見た限りではさほど汚れていないようでしたが、ドレンから排出されたクーラントは錆で茶色く汚れていました。水道水を流し込み軽く洗浄後、一旦古いファンスイッチを取付けてラジエーターを水道水で満たし、エンジンを掛けて循環させます。サーモスタットが開くまで温めていくうちに水がどんどん茶色くなっていきます。
ある程度まで汚れてきたら水を排出し再び水道水を入れ循環させます。
この作業を5回ほど繰り返し、ようやく水が濁らなくなってきたので次の工程に。
サーモスタットを外してみると、こちらもかなりの錆。ジグルバルブも外れて無くなっていました。
シリンダーヘッドの中も道具が届く範囲で錆のカスを取り除いて、水を流し込んで洗浄。
外したハウジングやボルト・ナットも綺麗に洗います。
サーモスタットは信頼性の高い国産品、ファンスイッチはファセット製に交換しました。
新しいクーラントを入れ、水温計の指示値に注意しながらテスト走行後しばらくアイドリングで放置。
電動ファンが作動し、冷却後停止するのを確認して完成です。